女性と平和に関するプレゼンテーション Zhang Jing  人類は何世紀にも渡って、平和を希求して参りました。他のアジアの国々の女性たちと 同様に、私たち中国女性も世界平和実現のための情熱をもち、世界平和の維持と発展、人 類の平等と相互協力の確立を切望しております。  20世紀前半には、世界の人々は二つの世界大戦を経験し、多大な喪失を被りました。 近年、東西冷戦構造の崩壊により、世界は多極構造へと移行しました。しかし、依然とし て戦争の危険は惣菜しています。特に幾つかの地域では、紛争が続き、経済成長に深刻ナ 影響を与えています。環境汚染や資源の破壊に加え、何万人もの人々が状況を奪われてい るのです。世界には8億もの文盲の人々がおり、4億もの人々が飢餓に苦しんでいます。 5億の人々は失業や不完全雇用の状態を余ぎなくされています。2億を超える人々が都市 部のスラム街で生活をしているのです。  歴史的に、中国人特に中国女性は、植民地主義者や帝国主義者によってひき起こされた 侵略戦争の辛苦を味わいついしてきました。  過去100年というもの、中国では常に戦争が絶えませんでした。日本の侵略に抵抗す る対日戦争では、8000万も中国人兵士と市民の命が奪われ、人々は家財を失い、10 00億ドルにのぼる額が武器や弾薬に費やされました。中国女性と同じように、東アジア の多くの女性が戦禍を逃れることはできませんでした。これらの女性の多くは未亡人とな ったり、強姦の被害者となりました。多くの子供たちは親を失い、孤児となりました。戦 争は、母親や子供たちを、侵略国から解放させはしませんでした。市民は増加する軍事費 の負担を強いられ、物価の高等に苦しみました。広島、ながせきに投下された二つの原子 力爆弾は、20万人もの命を奪い、現在に至るまで、何十万という人々がその後遺症に苦 しんでいます。こうしたことから、女性がよりいっそう平和を大切に考えるというのは、 当然の権利といえましょう。女性として、母として、私たちは同時代を生きる人々、また 後世の人たちが平和のうちに幸福な生活を営めるよう、願っているのです。他の東アジア の国々女性たきと同様、私たち中国女性とNGOは平和を守るために、様々な活動を行っ ています。  第一に、中国のNGO女性団体は、中国政府の独自の平和的外交政策を支持しています 。私たちは侵略屋暴力を許さず、様々な形で外国の女性たちと交流を行い、相互理解と友 情を深めるために活発な活動をしております。そうした活動を通して、中国政府に刺激を 与え、政府を共に世界平和の維持に貢献しています。例えば,All-China Women's Federa tion( ACWF )は世界の130余りの国々の480の女性団体と手を結び,親善のために 約300人の海外派遣を行ってきました.同時に,国際協力を得て,700以上のプロジ ェクトを展開し,3百万人を超える女性を対象に職業訓練を実施してきました.また,5 0あまりの発展途上国に,豊富な物資援助を行いました.  中国のNGO団体は,平和のための国際活動や会議に頻繁に代表を送っております.1 986年にギリシャで開催された世界女性平和会議,1985年の平和と軍縮の為の中国 人民連合(ACWFと他NGO団体の共同出資により設立)を初めとして,様々な平和集 会,セミナ縺C平和コンサ繝g,平和に関する書物,絵画展,植林運動,平和のための宗 教行事などに参加してまいりました.  中国のNGO女性団体は,子供たちに平和を愛する心を教えることが大切であると考え ています.それは,母親としての崇高な義務といえましょう.私たちは,子供たちが平和 を理解し,尊重し,平和のために働くことができるよう,学校や地域で愛国心を教育して 行こうという政府の決定を支持しています.同時に,私たちは子供への平和教育の重要性 を外国政府や女性たちに訴えています. 私たちは,被害を受け来た国々の怒りの声だけ でなく,侵略を行った国々の自問の怒りの声をを含めた双方の歴史的事実を,客観的に子 供たちに語っていかねばなりません.  様々な手段で世界平和の推進を追求しながら,中国のNGO女性団体は第4回世界女性 会議(1995年北京にて開催)の開催国となるよう,政府に積極的に働きかけました. この願いは,世界の多くの国々の支持を受け,実現することができました.私たち中国女 性は,この素晴らしい機会に恵まれたことを大変うれしく思っております.そして,社会 構造や政策,宗教的習慣,イデオロジ縺C肌の色や言語の違いといったあらゆんる障害を 乗り超えて,世界中の女性たちや女性団体の方々と理解と友情を深めることができると確 信しております.そして,世界の女性たちを直接支援しながら,女性解放,男女平等,世 界永久平和に関する問題を共に歩んで行くことができると信じております.一同,東アジ アの友人たちに会えることを心待ちにしております.